タンパで始動の田中将大、20日にブルペンでの投球練習へ
メジャー2年目に向け、順調な仕上がりを見せる田中
フロリダ州タンパのマイナー施設で始動しているヤンキースの田中将大投手が19日(日本時間20日)に同地での本格的な投球練習を開始する。MLB公式サイトが報じている。
ヤンキースは21日がバッテリー始動日となるが、田中は現地ですでに自主トレを開始しており、17日には約30分間キャッチボールなどを実施。18日はオフとなったが、ヤンキースのラリー・ロスチャイルド投手コーチは19日にブルペンでの投球を行う方針を明らかにしている。
田中は昨年7月に右肘靭帯の部分断裂で戦線を離脱。複数の専門医の診断により保存治療を選択し、2か月半リハビリを行った。終盤に復帰後は2試合に先発。一時帰省した日本でも、チームから与えられたメニューなどにより調整は順調に進んだようだ。
その右腕に関してタンパでの始動時には同僚のイバン・ノバ投手が「調子がよさそうに見えるね。彼がまた投げられるようになるか分からなかった。でも、シーズンの最後に2試合投げて、何事も起こらずに戻ってきた。それはすごいことだよ」と称賛していたことも現地で報じられていた。
現時点で開幕に向けて周到な準備を進めている田中だが、ブライアン・キャッシュマンGMはいずれかの段階でトミー・ジョン手術に踏み切らざるを得ない可能性を常々口にしている。その場合は全治1年から1年半と見込まれている。
「何か起きた時に我々が対処しなければいけないことだし、我々は対処するつもりだ。現時点では注意して、普段できることでも急がせない」
ロスチャイルド投手コーチはこう語っており、シーズンに向けて慎重に調整を進めていく構えを見せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count