黒田の「MLB苦しかった」発言が米国で話題に 「母国では楽しんでほしい」
ファンもメッセージ寄せる「最高の選手」「彼はMLBでの日々を誇りにすべき」
一方で、記事の最後には「40歳のクロダは今年、広島カープで投げることになる。母国に戻って彼が少しだけでもピッチングを楽しんでくれることを望むばかりだ」と日本での活躍にエールも送った。黒田が米国で残した実績に対する敬意は本物で、米メディアの間でも帰国を惜しむ論調の記事は多い。
ファンも黒田の言葉に理解を示しているようだ。記事への書き込みには、ポジティブな内容のものが目立つ。
「彼はあの年齢で際立って安定していた。フィールドではすべて出し尽くしたように見えた。彼はMLBでの日々を誇りにすべきだ。人生に幸福あれ」
「彼は目立たなかったが、最高の選手だった」
「アメリカで投げ続けてきたピッチャーが日本に行き、言葉も分からず、同僚とも会話ができないという状況を想像してみてほしい。それは厳しいよね。エンジョイしてほしい。あなたはアメリカでいいピッチャーだったのだから」
「彼は正直に話したまで。いくら給料が莫大でも、(アメリカ人が)日本語が分からずに日本で生活しようとするのはタフなことだ」
「メジャーにうまく適応した日本人ピッチャーでベスト5に入るだろう」
このように、黒田の血と汗と涙がにじむメジャー7年間の総括について様々なメッセージが寄せられている。日本での登板も「大変さは変わらない」と表現する右腕だが、「苦しかった」メジャーで残した成績は、米国の野球ファンの心に確かに刻まれている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count