両エースに“化学反応”は起こるか 黒田が前田の投球を「迫力ある」と絶賛
昨年は田中のメジャー適応をサポートした黒田
昨年のヤンキースで、黒田は新加入の田中将大投手がメジャーに適応できるようにサポートした。ただ、自分の考えを押し付けるようなことはなく「僕が先に自分の気持ち、自分のことを言ってしまって、彼の色々と感じるところが減ってくるのも良くないと思う。彼がいろんなことを感じて、そこで困った時にアドバイスというか、少しでも力になれればいい」と話し、そのスタンスを貫いた。
もちろん、初めてメジャーに移籍し、全く違う環境や練習法などに慣れる必要があった昨年の田中と、日本で9年目のシーズンを絶対的エースとして迎える前田とでは、状況が全く違う。それでも、前田が豊富な経験を誇る黒田から吸収できるものは多いはずだ。
黒田は「極力、自分が今まで経験してきたことをチームのみんなに還元していければいいかなと思いますし、それに関しては惜しむことなく色んなことで力になれればいいかなと思います」と自身のすべてをチームに伝えていく姿勢を示している。一方で、40歳にして向上心を失わない右腕自身も、前田から刺激を受けることがあるかもしれない。
14歳差の2人の右腕が、どんな“化学反応”を起こすのかにも、注目が集まる。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count