ブルペン入りの田中将大を指揮官も評価 「勇気づけられること」
キャンプ地では2度目の本格投球、ランニング中には日本語で同僚に「速いって!」
フロリダ州タンパでスプリングキャンプ中のヤンキース・田中将大投手が22日(日本時間23日)、ブルペンで投球練習を行った。キャンプイン後は初、タンパ入りしてからは2度目のブルペンで34球を投げ、ジョー・ジラルディ監督から順調な調整ぶりを早くも称えられている。
田中は陽光眩しいジョージ・スタインブレナー・フィールドでカイル・デイビス、クリス・マーティンとともにブルペンに入ると、首脳陣が見守る中、オースティン・ロマイン捕手を相手に計34球を投げた。
「良かったと思います。投球の全体的な強度もありました。そこが一番だと思います」
田中は練習後、報道陣にこう手応えを語った。打者相手に投球練習をするまでに、最低でも、もう1度はブルペンで調整する予定だという。ランニング中には、スピードアップする同僚に「速いって!」と笑みを浮かべながら日本語で突っ込みを入れる一幕もあり、2年目のメジャーキャンプをリラックスした様子でこなしている。
地元メディアと首脳陣は、昨年の長期離脱の原因となった右肘靭帯部分断裂の回復具合に注目している。7月に負傷した田中は、靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)ではなく、保存治療を選択。約2か月半のリハビリ後、シーズン終盤の2試合で復帰し、今回のスプリングキャンプでも順調に調整を続けている。
田中のピッチングを見守ったジラルディ監督も「彼はすごく良かったと思う。予定通りに全て投げたが、問題は何もなかった。これは勇気づけられることだ」と安心した様子。メジャー2年目のシーズン開幕へ向け、本人も首脳陣も確かな手応えを感じているようだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count