ダルビッシュが中6日で先発し続ければ、サイ・ヤング賞を獲れる?

登板試合数が少なくなればハードルは上がるが、昨年のカーショーの例も

 極端な話、仮にダルビッシュがメジャーでも全ての試合に中6日で登板した場合、日本時代にも匹敵するような圧倒的な成績を残せる可能性も出てくるいうことになる。

 では、それでサイ・ヤング賞を獲ることは可能なのか。

 今季、レンジャーズは開幕戦が4月6日のアスレチックス戦で、シーズン最終戦が10月4日のエンゼルス戦。182日間で162試合を消化する。単純に中6日で182日間を過ごすと、先発できるのは26試合。中5日を挟んでも、30試合に登板するのは難しいだろう。

 近年、メジャーで最も先発数の多い投手は、年間34試合に登板する。試合数やイニング数を多く積み上げた先発投手が評価されるメジャーにおいて、7、8試合の違いが生まれれば、大きなハンデとなる。しかも、年間26試合でスターターの評価基準の1つである200イニング登板に到達しようとした場合、1試合平均で約7回2/3を投げる必要が出てくる。球数を増やすとしても、なかなか高いハードルと言えるだろう。

 ただ、21勝3敗、防御率1.77という驚異的な成績を残し、昨年のナ・リーグMVPとサイ・ヤング賞をダブル受賞したドジャースのクレイトン・カーショーは、開幕直後に怪我で離脱したため、27試合にしか登板できなかった。それでも、198回1/3と200イニング近くまで到達。1試合平均で約7回1/3以上を投げ、文句なしで最高の栄誉を手にしている。

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