ア・リーグ最強左腕セール、トラックから降りた際に全治3週間の骨折
負傷を悔やむセール「奇妙な出来事だよ」
昨年サイ・ヤング賞投票で3位に選出されたホワイトソックスのクリス・セール投手がトラックから降りた際に右足を骨折するという「奇妙なアクシデント」に見舞われた。MLB公式サイトが報じている。
アリゾナ州グレンデイルでスプリングキャンプに臨んでいたセールは2月27日(日本時間28日)にアリゾナの自宅で負傷。グレンデイルのバナー・エストレラ病院でレントゲン検査を受け、剥離骨折が確認されたという。全治3週間と診断されており、今季開幕戦登板は微妙な状況だ。
記事によると、リック・ハーンGMは「積荷を下ろすためにトラック後部から降りた時に着地がうまくいかなかった」と故障の状況を説明している。
また、セールは「奇妙な出来事だよ。これまで何万回も(トラックの昇降を)してきたのに、今回はうまくいかなかったんだ」とコメント。「基本的には足首の捻挫なんで、僕は大丈夫。数日後には歩けるようになるし、リハビリをするしかないね」と日常生活で怪我を負ってしまった無念さを滲ませている。
「コンドル」の異名を持つ変則左腕は昨季12勝4敗、防御率は2・17。ア・リーグ最強左腕と称され、昨年8月24日のヤンキース戦でイチロー外野手(現マーリンズ)にタイムリーヒットを打たれるまで、左打者から1年間打点を許していなかった。
味方打線のサポートが少なく、悲運のエースとも呼ばれたが、ホワイトソックスが今オフに大型補強に成功しており、セールにかかる期待も大きい。サイ・ヤング賞の有力候補にも位置付けられる左腕だが、キャンプで出遅れを余儀なくされた。
「今年の春は今までにないほどいい準備をして入った。だから、ちょっと後退になるけど、自信は失わない。落胆もしない。足を直して、すぐに戻ってくる」
リーグ屈指のエースはそう語り、早期復活を誓っている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count