ダルビッシュが地元メディアに昨季の“疑惑”否定 「職場放棄してない」
一部で反発を招いた昨年の発言、周囲の憶測に「くだらない」
右腕が離脱当初、ジョン・ダニエルズGMはチームがプレーオフを狙える順位ならばダルビッシュも投げていただろうとの見解を示していた。ダルビッシュもDL入りが発表された翌日の会見で「今季再び投げられるか?」との質問に「投げられるでしょう。でも、本当に無理するところではないので、投げられたとしても、1、2試合になるんだったら、別に投げる必要もないんじゃないか思う」と回答。さらに「チームが優勝争いをしていたら休まずに投げたか?」との問いに「難しい(質問)ですね。やっぱり投げたいですけど……。投げられるとは思いますけど、無理したら」と答え、これが一部で反発を招いていた。
しかし、ダルビッシュはこの日、「職場放棄していない」と否定。記事では、精密検査の結果、靭帯の炎症が明らかになり、チームのキース・マイスター医師や球団スタッフから投球を続けることは今後のキャリアにも影響すると伝えられていたことを報じている。
ダニエルズGMも「MRI検査で明確な問題が明らかになった。靭帯に裂け目ができたわけでも、伸びたわけでもない。ユウは怪我していないという憶測も存在したけれど、それは的外れだ」と説明し、靭帯に何らかの炎症が存在していたことを明かしたという。
ダルビッシュが終盤戦を休養せず、無理をして投げた場合はヤンキースの田中将大投手らのように肘の靭帯を損傷する可能性もあったようだ。ダルビッシュは「それ(疑惑)はくだらない」と答えている。
疑惑を否定したエースは好調を維持している。この日の紅白戦では1イニングを投げ、2三振を奪い、無失点。ジェフ・バニスター監督も「ダルビッシュは効果的でシャープだった。色々な球種を交えていたね」と高く評価したという。昨季低迷からの巻き返しに向け、ダルビッシュには大きな期待が寄せられている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count