田中将大が初のフリー打撃で好投 指揮官は「プラン通りに仕上がっている」

右肘も大丈夫、「すべての投球に心配していたら、頭がおかしくなってしまう」

 それでも、靭帯の傷は自然治癒しないとされており、田中が肘に抱えるリスクについては、ジラルディ監督もブライアン・キャッシュマンGMも認めている。だが、指揮官は「もしも、すべての投球に心配していたら、頭がおかしくなってしまうよ。そうなった時はそうなった時。1年間投げ切って、本当に怪我のない状態で過ごしてもらうことを祈っている」と語っているという。

 一方、田中も自信を深めているようだ。

「最初にしては良かったと思う。マウンドでは力み過ぎないように意識した。マウンドに上がって、バッター相手に投げる時にはどうしても強くボールを投げようとしてしまう。それが自然だけど、自分のためにも力まないように意識した。僕の身体は全然大丈夫です。みなさんが肘の心配をしていることは分かっていますし、自分自身も慎重にならなければいけないことも分かっています。でも、今のところいい感じです」

 練習後に通訳を介してこう語ったという。

 メジャーデビュー1年目は20試合登板で13勝5敗、防御率2.77という成績だった。例年のような大補強を行っていないヤンキースの3年ぶりプレーオフ進出の鍵は、エース田中が握っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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