松坂大輔が9年ぶり“日本復帰戦”で3回無失点 満塁ピンチ切り抜けホッ
3回57球を投げて4安打2奪三振2四球、2度のピンチも無失点に抑える
9年ぶりに日本球界に復帰したソフトバンクの松坂大輔投手が、甲子園での阪神戦で実戦に初登板した。3回57球を投げて4安打、2奪三振、2四球。ピンチを招きながらも無失点に抑え、降板時には思わず笑みをこぼした。
横浜高校時代に伝説を作った甲子園での“日本復帰戦”。鳥谷への初球は139キロの直球だった。2球目は137キロで中飛。まずは1アウトを取った。さらに、続く上本は142キロの直球で空振り三振。続く西岡には四球を与えたが、ゴメスを遊ゴロに打ち取り、無失点で滑り出した。
2回は先頭のマートンにセンター前ヒットを許し、江越にはライト前に運ばれて無死1、2塁とピンチを迎える。しかし、横田を二ゴロに仕留めると、相手の盗塁失敗で2死までこぎ着ける。最後は梅野を外角低めへのカットボールで見逃し三振に切って取り、またも相手に得点を許さなかった。
松坂は2回まで34球で3回のマウンドへ。1死から鳥谷にセンター前に運ばれると、上本にはヒットエンドランで1、2塁間を抜かれ、1、3塁のピンチを迎える。西岡は中飛に打ち取ったが、ゴメスにはフルカウントから決めにいった146キロの直球が外角低めに外れ、四球を与えた。
これで2死満塁となったものの、マートンは145キロの直球で遊ゴロ。この回も何とか無失点で切り抜けると、ホッとしたように右手で左胸をたたき、笑みを浮かべた。
9年ぶりの“日本復帰戦”で速球はほとんどが130キロ台中盤~140キロ台前半にとどまり、制球にも苦しむなど課題を見せながら無失点スタート。「平成の怪物」が日本で2度目のスタートを切った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count