仕上がり順調のイチロー、「切り札」の期待も 地元番記者は出番増を予想
昨季は代打でも好成績、マーリンズ監督も「毎日のようにプレーすることは可能」
昨季所属したヤンキースでは実質、外野の5番手としてスタートしたが、不規則な出場が続いたにも関わらず、143試合で打率2割8分4厘という数字を残した。途中出場した試合で打率4割。代打でも打率4割6分2厘という好成績をマーク。不慣れな役割に適応したことを数字が証明している。これはマーリンズの首脳陣に大きな安心感を与えている。
指名打者制のないナ・リーグは投手が打席に立つため、試合終盤の代打などで出番が増える可能性が高い。レドモンド監督は「イチローのようなコンパクトなスイングは代打に理想的。他の選手との兼ね合いだが、毎日のようにプレーすることは可能だろう」と話す。
3選手を交互に休ませるときや、故障者が出た際の代役、そしてここぞという場面での代打。確かにチームの「切り札」的な存在として多彩な役割を期待できそうだ。
けがの心配のないイチローの加入は選手層を厚くし、さらに監督の采配にもバリエーションを加える。昨季は惜しくも届かなかったプレーオフ進出を後押しする戦力として期待は大きい。チーム最年長の41歳ながらこのキャンプでは仕上がりの良さが目立ち、周囲の信頼も増している。