仕上がり順調のイチロー、「切り札」の期待も 地元番記者は出番増を予想
キャンプ施設関係者も驚き「こんなに大勢のファンが詰めかけているのは初めて」
また、キャンプ地には連日、大勢のファンが詰めかけ、イチローにサインを求める光景が珍しくなくなった。「イチロー・コール」が自然と起きるほどの「フィーバー」に関係者も目を丸くしている。
2002年からキャンプ施設の警備員を務めているジルさんは「こんなに大勢のファンが詰めかけているのは初めて。ホセ・レイエスやハンリー・ラミレスがいたときも無かったこと」と驚きの声をあげる。
スペンサー記者も「アメージングだ。イチローは素晴らしいキャリアの持ち主だよ。でも今、スタントンはスポーツイラストレーテッド誌で表紙になるなどメジャーの顔とも言える選手。その選手よりもファンはイチローに興奮している。オフに大型契約を結んだスタントンにとってもイチローの存在は注目度を軽減する意味で大きい」と言う。
球場売店には2月末から51番のTシャツの販売が始まった。球団初の日本選手の存在が、今後もチームに新たな刺激を与えてくれそうだ。
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伊武弘多●文 text by Kota Ibu