ソフトバンク投手陣の熾烈な争い アピールに成功しているのは誰だ
先発ローテ入りの狭き門、武田か、東浜か、それとも飯田か
今月1日の楽天戦(ヤフオクD)では6番手で8回から登板すると、2イニングを投げて1安打3奪三振。中2日で登板した4日の阪神戦(甲子園)は9回に登板。先頭のルーキー江越に右前安打を許したが、横田、小宮山、伊藤隼と三者連続三振に切って取り、1回を1安打無失点に抑えた。
ここまで実戦3試合に登板。6イニングを投げて、防御率は0.00。12個もの三振を奪っている。ここまでの飯田は変化球でストライクが取れ、投手有利のカウントを整えて勝負が出来ている。真っすぐも阪神戦では146キロを記録。力強さも格段に増しており、十二分にアピールに成功していると言える。
ソフトバンクの投手陣は、開幕投手が決まった摂津、松坂、大隣、中田、スタンリッジと、開幕ローテの5枠はほぼ当確。残り1枠という狭き門を武田、東浜ら若手が争う状況にある。
ここまでの起用法を見れば、飯田は中継ぎでの起用となる可能性が高そう。その一方で、佐藤義則投手コーチは、先発ローテのバランスとして右4枚、左2枚という理想も持っている。ここまでの内容、そして、ここからも結果を出し続ければ、先発としてのチャンスが回ってくる可能も十分あり得る。
他球団がうらやむ投手層を誇るソフトバンク。アピール度合いは若手の中でも、飯田が一歩抜け出ている感はある。侍ジャパンメンバーで、最有力の武田が順当に入るのか、東浜か、はたまた、大外一気で飯田か。激戦必至の開幕ローテ争いの決着はいかに。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count