阪神が巨人とのOP戦で「永久欠番デー」実施 全員が藤村氏の「10」を背負う

昨年のOP戦では巨人の球団創設80年イベントを実施

 球団創設80周年イベントは往年の名選手たちを称え、現役時代を知らないファンにその偉大さを伝えることができる機会にもなる。メジャーでは黒人選手の草分け的存在であるジャッキー・ロビンソン選手を称え、同選手がつけていた背番号「42」を全球団が4月15日に着用するようになった。日本でも西鉄時代のエース・稲尾和久氏の生誕75周年メモリアルとして、西武ライオンズが2012年7月1日の本拠地での日本ハム戦、同4日のソフトバンク戦で同氏がつけていた「24」を全選手が着用するイベントを実施している。

 昨年の3月10日では、球団創設80年を迎えた巨人が三重・伊勢市でオープン戦を行ったことで、同市出身の大投手・沢村栄治氏がつけ、永久欠番になっている「14」を着用。対戦相手の阪神もOBの三重県出身の投手、西村幸生氏をしのび、「19」を着用してのぞんだ。歴史ある両球団が手を取り合い、実施したイベントだった。

 今回の「永久欠番デー」も阪神と巨人の間で行われた。甲子園には吉田義男氏や村山氏の親族らも来場。往年のファンも現代のファンも野球の歴史を感じることができたはずだ。そして、若き虎戦士にもレジェンドの系譜が受け継がれていくことだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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