史上初の200安打&トリプルスリーも? 山田哲人が秘める打撃以外の武器
「今シーズンだって30盗塁は十分いける」
「スピードを落とさないスライディングの技術や相手の癖を盗むとか、まだそんな段階ではない。例えば、ヒットを打ちます。一塁コーチャーとハイタッチをします。じゃあ、その後どうするのか。
ピッチャーがセットポジションに入ってから、リードをするのでは遅い。先にリードを取ってプレッシャーをかけることも大事だし、ヒットを打った後に、あえてオーバーランして、次の塁を狙う意識を見せたり、いくらでもやることはある。技術を教えるのは、そういう基本的なことができるようになってからになる」
そう話した後に、こう続けた。「でも、走塁のイロハも知らないのに15盗塁をしている。学びたいという意欲はかなりあるし、今シーズンだって30盗塁は十分いける。将来的には50盗塁だってできる可能性はある。誰もが走ると分かっている状況でも走れる選手になってほしい」。元盗塁王もその潜在能力に惚れている。
ここまでのオープン戦6試合で盗塁はゼロ。目に見えた結果は出ていない。だが自分から先にリードを仕掛けたり、ヒットを放った後も次の塁を狙う姿勢を見せたり、変化の兆しはある。
「今は成長している実感はあります」
山田の打撃力に足が加わったら……。200安打とトリプルスリーを同時に達成する初めての選手になるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count