松坂、オープン戦2度目の登板で3回2失点 3四球と課題残す内容に
巨人戦で 3回3安打2失点、最速143キロで三振はゼロ
ソフトバンクの松坂大輔投手が10日、巨人戦(長崎)で2度目のオープン戦マウンドに上がった。9年ぶりの“日本復帰戦”となった4日の阪神戦は3回無失点。この日はセ・リーグ3連覇中の巨人相手に3回3安打2失点3四球とピリっとせず、三振は1つもなかった。
松坂は初回、先頭の松本哲に粘られると、フルカウントから8球目の直球が外角高めに外れて四球。いきなり走者を出してしまう。盗塁を許し、片岡の一ゴロで1死三塁。続く亀井の二ゴロでオープン戦初失点を喫した。
4番に座った大田には138キロの直球を打たれ、二塁手のグラブをはじくライト前ヒットとなったが、高橋由はフェンス手前でセンター牧原のグラブに収まる中飛でチェンジ。最小失点で切り抜けた。
2回は同い年の村田を三ゴロに抑えたが、続く橋本にセンター前ヒットを浴びる。再び盗塁を許すなど、2死二塁とされると、寺内に内角低めへの直球をレフト前に運ばれ、2点目を失った。松本哲を二ゴロに打ち取ったものの、この回までに44球を要した。
3回もピリっとしない。先頭の片岡はフルカウントからスライダーが外れて四球。盗塁と亀井の一ゴロで1死三塁とされた。大田は右飛に仕留めたが、高橋由にはこの日3つ目の四球を与えてしまう。それでも、村田を143キロの直球で二ゴロに抑え、初めて無失点で終えた。
ここで球数が64球に達し、松坂は降板。試合前に雪が降るほどの寒さもあり、前回登板と同じ3回までしか投げられなかった。最速は143キロ止まりで、直球はほとんどが130キロ台。ストライクとボールがはっきりしており、間合いも悪かった。予想最高気温5度という寒さで本調子とはいかなかった模様だ。開幕が迫る中、先頭打者を四球で2度出し3盗塁を許すなど、課題を残す内容となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count