松坂、2度目の実戦登板は大誤算 極寒の天候によって生じた「恐怖心」
女房役も「寒すぎて参考にならない」
「なぜ、気候に左右されないヤフオクドームではなく、長崎で投げたのか?」という声も上がりそうだが、それは結果論でしかない。ここまでの登板スケジュールは2月の宮崎キャンプ終盤に首脳陣の間で話し合われ、決まっていた。
ローテにはシーズンを見据えた上での順番がある。それは松坂に限らず、ほかの投手もしかり。松坂の登板日をズラせば、ほかの投手にも影響が出る。
日程を決めた段階では、3月も半ばに差し掛かる長崎開催がこれほどの天候になると誰が予想できただろう。あくまでこの日の登板は順番通り。あまりに不運だったとしか言いようがない。
松坂の球を受けた女房役の鶴岡は「寒すぎて参考にならないですよ」と何度も繰り返した。確かに内容は悪かったが、それだけで松坂に「失格の烙印」を押すのはあまりにも酷だ。3度目のマウンドは17日のロッテ戦(ヤフオクD)。次こそが松坂の今の状態を知る物差しになるに違いない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count