松坂、完全復活の兆し 初回4連打で3失点も2回以降はノーヒットの快投
OP戦3度目の先発は6回4安打3失点、1回途中からは19打者連続ノーヒットに抑える
ソフトバンクの松坂大輔投手が17日、本拠地ヤフオクドームでのロッテ戦でオープン戦3度目の先発マウンドに上がった。6回4安打3失点で、4奪三振、1四球。10日の巨人戦では寒さも影響して3回3安打2失点3四球の乱調に終わり、開幕へ向けて課題を残したが、この日は初回を除いて結果、内容ともに会心の投球。最速は145キロを計測し、97球で6回を投げきった。
初回、松坂は先頭打者の荻野を144キロの直球など追い込んだが、仕留められない。最後は7球目の変化球を打たれてレフト前ヒット。さらに、続く鈴木にもライト前ヒットを浴び、いきなり無死1、3塁とピンチを背負った。
3番・角中には真ん中高めへのストレートを左中間に運ばれて、適時二塁打で先制点を奪われる。続く今江にも140キロの速球をレフト前にはじき返されて、さらに2失点。先頭打者から4連打を浴びて、3点を失った。続く井口を三ゴロ併殺打、大松は右飛に打ち取ったものの、不安定な立ち上がり。初回だけで27球を要した。
しかし、2回は中村をスライダーで空振り三振、肘井を141キロの直球でサードフライ、田村をスライダーで三ゴロに仕留めて三者凡退。この回はわずか11球と立ち直った。
その裏、ソフトバンクは長谷川の2ランで反撃。1点差とすると、松坂は完全に復活。3回は立ち上がりに打ち込まれた1番・荻野からの打順となったが、見事に打ち取る。荻野は直球で遊ゴロ、鈴木はスライダーで右飛、角中はスライダーで中飛とあっという間に三者凡退。この回は9球で片付けた。