松坂、完全復活の兆し 初回4連打で3失点も2回以降はノーヒットの快投
最後は鮮やかなカットボール、見逃し三振の井口も思わず「ワオ」
4回も快投が続く。先頭の今江はスライダーで右飛、井口は142キロのツーシームで詰まらせて三飛、さらに大松も142キロのツーシームで遊ゴロに仕留めた。この回も9球で、ここまで球数は56球。完全にペースを取り戻した。
5回、先頭の中村は外角低めへのスライダーで空振り三振。肘井はスライダーで捕邪飛に打ち取った。田村もスライダーを打たせて遊ゴロに打ち取ったが、今宮の失策で2回以降では初となる走者を許す。しかし、続く荻野をスライダーで右飛に打ち取り、ヒットは許さなかった。
松坂は6回も続投。鈴木は追い込んでから内角へのキレの良いスライダーで空振り三振。続く角中はスライダーで左飛に打ち取った。今江にはフルカウントから四球を与えたものの、続く井口はフルカウントから外角高めへのカットボールで見逃し三振。鮮やかな1球に、井口も思わず「ワオ」と口にした。
この日は立ち上がりこそ不安定だったものの、その後はテンポのいい投球を披露。初回で27球を要しながら、6回を97球でまとめた。初回3失点後は19打者連続ノーヒットの快投。直球のほとんどが140キロ台に達するなど、調整が順調に進んでいることを伺わせた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count