またも快投の田中将大に絶賛の声 ヤンキース監督「腕がすごく振れている」
女房役も「またしてもすべてのボールを狙い通りのコースに投げていた」と脱帽
それでも、指揮官は田中の健康状態について慎重な姿勢を崩さない。肘の靭帯を再び損傷すれば、レンジャーズのダルビッシュ有投手のように靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けなければいけない。復帰までに全治1年~1年半を要することになる。
「スプリングキャンプ初日から我々は彼の調整ぶりにとても喜んでいる。前にも言ったけれど、田中の1球ごとに身を乗り出さなければいけないとするなら、シーズンは長すぎるね。そうなるかもしれない。だが、彼は健康に見えるし、いいボールも投げている。だから、彼にはこのまま走ってもらって、身体を仕上げてもらうしかないね」
ジラルディ監督はこう語ったという。
また、女房役のブライアン・マッキャン捕手は「素晴らしかったよ。いつもの典型的なピッチングだったね。またしてもすべてのボールを狙い通りのコースに投げていた。カウントも有利だった。スプリットで相手打者をディフェンシブに追い込んだ。彼は全てのコースを攻めることができた」と絶賛している。
地元メディアでは、6日の今季開幕戦・ブルージェイズ戦で田中がメジャー2年目にして初の開幕投手を務めることを予想する声も多い。もう1人の候補であるメジャー通算208勝のエース左腕サバシアは、17日のブルージェイズ戦で2回2失点だった。
ピンストライプの名門の開幕投手という大役に向け、田中は着実に歩みを進めている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count