ヤ軍が田中将大を“隠す”? 「彼の投球には打者を幻惑する要素がある」
「素晴らしいボールを持った投手の1人。彼を打席で迎えることはタフ」
記事では、田中の投球術を絶賛するジラルディ監督のコメントを紹介している。
「彼のピッチングには打者を幻惑する要素がある。それが攻略を困難にさせている。彼のスプリットを取ってみても、ストライクを取れるスプリットを投げることができるし、次のスプリットは更に変化する。これでは難しい。素晴らしいボールを持った投手の1人。彼を打席で迎えることはタフだ」
早くも威力を発揮している「フロントドア」が、田中の投球の幅をさらに広げる1球になることは間違いない。さらに、その他のボールの状態も含め、出来るだけシーズン開幕までに手の内を見せないことがプラスになるとチームは判断している。
「映像を見ることはできる。でも、実際に打席に立たなければ分からない」
記事では「他のライバル球団は田中のスカウティングに映像を使うことになるが、ジラルディはオープン戦で実際に対戦しないことが、打者にとって不利に働くと考えている」と指摘。実際に、指揮官はこう話しているという。
「いくらでも映像を見ることはできる。でも、実際に打席に立たなければどんなボールなのか必ずしもわからない。ビデオを見て、93マイル(約150キロ)の速球だと言っても、その93マイルがどんな速球なのか。同じ93マイルでもゆっくりに見えるものもあれば、速く見えるものもある。打席に立たなければ分からない」
昨年7月に負った右肘靭帯部分断裂の影響を全く感じさせず、オープン戦で快投を続ける大黒柱の成績は、今年のヤンキースの浮沈を左右する。オープン戦での“田中隠し”は、3年ぶりのプレーオフ進出を目指す名門球団にとって鍵となるかもしれない。先発ローテーションを守ることが最大の目標とする田中個人にとっても、これがサイ・ヤング賞獲得に向けてプラスに左右する可能性は高い。
進化を続ける右腕は、他球団から脅威の存在となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count