松井と澤村、注目の新守護神2人がそろってオープン戦失点0で開幕へ
原監督からの信頼厚い澤村「チームが勝利するマウンドに最後に立っていられればいい」
澤村は「僕はポジションは勝ち取るものだと思っています」と連日、ブルペンで投げ込むなど、中継ぎの体を作ってきた。時には疲労感を感じることもあったというが、「シーズンでは常に体が万全で投げられるとは限らないので、その中でどういった投球をできるかが大事なことだと思います」と体の状態と向き合いながら、抑えに順応してきた。
そして、試合で見せるパフォーマンスは安定感抜群。走者をほとんど出さない力強いピッチングだった。三振を取れる直球やスプリット。タイミングを外すチェンジアップ。カウントを取るカーブ。これらを有効に使い、オープン戦では全く危なげがなかった。
約1か月前から直球は150キロを超えていたが、スピードを追い求めているわけではない。「中継ぎというポジションは前の投手の成績も関わってくる。僕がイニングの途中から上がることもあるかと思いますが、絶対にその走者だけは返したくない。チームが勝利するマウンドに最後に立っていられればいい」とチーム全員で勝つことに意味を感じている。原監督からの信頼は厚い。
松井裕樹と澤村拓一。新しい挑戦はファンからの注目を浴び、楽しみにもなる。開幕まで1週間を切った。プレッシャーをはね除けて、守護神たちが新しい一歩を踏み出す。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count