開幕投手への期待高まる田中将大に心強い“対抗馬” 「ピネダもオプション」
イチローが「怪人」と呼んだ右腕、シーズンでは田中らにも心強い存在に
結局、昨年は13試合に先発し、5勝5敗で防御率は1.89。出場停止と故障の影響で登板試合は少なかったが、その前後のピッチングはまさに衝撃的だった。2011年にマリナーズでデビューした当時、イチローが「怪人」と呼んだ右腕の実力は本物だ。
ヤンキースで6年続けて開幕投手を務めたCC・サバシア投手は、22日(同23)のメッツとのオープン戦で2回2/3を投げ、3本塁打を含む5安打4失点と結果が振るわなかった。昨年は右膝手術で長期離脱し、復活を期す今スプリングキャンプでの結果を見ても、不安は拭えない。
一方、田中はオープン戦2試合でいずれも無失点と圧巻のピッチングを続けている。地元メディアの中でも開幕投手に2年目右腕を本命視する声が高まっているが、MLB公式サイトは「マイケル・ピネダもオプションだ」と報じた。
昨年は故障者が続出し、今季から広島に移籍した黒田博樹投手だけがシーズン通して先発ローテーションを守り抜くという危機的状況に陥ったヤンキース。潜在能力の高さは抜群と評価され続けてきたピネダが怪我なくシーズンを過ごせば、ともにローテを形成する田中らにとっても心強い存在となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count