熾烈な争いで猛アピール ソフトバンク開幕1軍に食い込んだ若手野手5人
ユーティリティー性を求める工藤監督、レギュラーをつかみ取る若手は出てくるか
高田はプロ3年目を迎える24歳。亜細亜大時代は大学ナンバー1遊撃手と言われた。遊撃だけでなく、実戦で一塁の守備固めにも入るなど、内野は全てこなせる万能性を持つ。牧原と同じく俊足と巧打が武器。工藤監督はキャンプ中からバックアップのメンバーのユーティリティー性を求めており、牧原は内外野の、高田は内野全般のバックアップを務めることになるのではないか。
外野手では塚田が初の開幕1軍の座を実現した。古川一高から白鴎大を経て、ドラフト3位で入団した4年目。昨季はいずれもウエスタン・リーグ2位の打率3割1分3厘、15本塁打、そしてリーグトップの70打点をマークした。オフにはプエルトリコのウインターリーグに参戦。現役メジャーリーガーも参加していた同リーグで、帰国するまでリーグ2位となる打率3割6分4厘を記録。このリーグは今や侍ジャパンメンバーとなった柳田もかつて参加しており、飛躍への登竜門とも言えるものだ。
塚田は元々は内野手(主に遊撃手)だったが、今季からは正式に登録も外野手へと変わった。練習などでは一塁もこなしており、複数のポジションでプレーすることは可能。ウエスタン打点王と勝負強さもあるだけに、勝負所での代打としての起用もありそうだ。
正捕手の細川は5月頃には1軍へ復帰出来そうで、左腕を骨折している城所も交流戦中には戻ってこられそう。ケガ人のほかにも松中や金子圭、川島、江川といったベテラン、中堅どころが2軍に控える状況だ。この厳しい1軍争いから1歩、2歩抜け出し、レギュラーをつかみ取る若手は出てくるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count