ブルペン補強が田中将大を保護する? 「休暇を与えることが可能に」
ヤンキースのオーナーがオフの補強の意図を明かす
ヤンキースは今年、例年のような大補強を控える一方で、オリオールズから実力派左腕アンドリュー・ミラー投手を獲得するなどブルペン補強を優先した。その理由について、ハル・スタインブレナー共同オーナーは、右肘靭帯部分断裂で昨年途中に長期離脱した田中将大投手の故障再発防止策であることを明かしている。地元紙「デイリーニューズ」が報じた。
2年連続でプレーオフ進出を逃したヤンキースは、例年に比べて静かなオフを過ごした。デレク・ジーター遊撃手が引退し、黒田博樹投手は広島に、守護神デビッド・ロバートソンはホワイトソックスに、そしてイチロー外野手はマーリンズにフリーエージェント(FA)で移籍する一方、補強は控えめだった。
タイガースから大型契約でナショナルズに移籍したマックス・シャーザー投手などFA市場の目玉選手には手を出さず、ミラー、チェイス・ヘドリー内野手を獲得。トレードでダイヤモンドバックスからジジ・グレゴリウス内野手、ブレーブスから右のセットアッパー、デビッド・カーペンター投手を補強した。
昨年、4勝5敗39セーブ、防御率3.08だったロバートソンはチームを去った。しかし、獲得したミラーは77試合に登板し、5勝5敗22ホールド、防御率2.02とセットアッパーとしては優秀な成績を残している。また、カーペンターは65試合に登板し、6勝4敗19ホールド、防御率3.45だった。
ヤンキースで70試合に登板し、5勝0敗、1セーブ、22ホールド、防御率1.40という驚異的な成績でオールスターに選出されたクローザー候補のデリン・ベタンセス投手を軸に、ブルペンは一気に強化された。