米メディアが注目する田中将大の変化 「球速低下」に隠された進化とは
「去年はフォーシームを数多く打たれていたので、ツーシームで芯を外していきたい」
米メディアは、田中の「ファストボール」の球速が昨年より3~4マイル(約5~6キロ)落ちていることに注目。球筋を見れば明らかなはずではあるが、その答えはツーシームが増えていたから、ということだった。
田中は登板後にヤンキース傘下のテレビ局「YES」のインタビューでこんな意図を明かしている。
「やはり去年、フォーシームを数多く打たれていたので、ツーシームでボールを動かして、(バットの)芯を外していきたいなという狙いはあります」
そして、「どのくらいその球に自信があるか?」と聞かれると「もう自信を持って投げられています」と力強く答えた。
投球を見る限り、確かに田中はツーシームを自分が意図した通りに投げているように見える。MLB公式サイトによると、ラリー・ロスチャイルド投手コーチは「彼のコントロールがあれば、とても有効なボールになる」とその威力を認めているという。
地元紙ジャーナル・ニュースは「ヤンキースのエース、タナカはフォーシーム・ファストボールから離れようとしている」との見出しで、田中のツーシーム主体の投球への変化を伝えた。地元紙ニューヨーク・ポストも「タナカは1つのファストボールを投げることに警戒心を抱いている」として、やはり同じテーマでの原稿を掲載している。