Aロッドが実戦で“人生初”の一塁挑戦へ 「すごくワクワクしている」
キャンプでは優等生的な発言目立つ“ダークヒーロー”、一塁挑戦で「監督にとっての資産になりたい」
キャンプ当初は出場機会すら危ぶまれていたが、指名打者のレギュラーの座をあっさりと確保。三塁ではチェース・ヘドリーの2番手で、一塁ではマーク・テシェイラ、ギャレット・ジョーンズに続く3番手。重要な役割と言えそうだ。
ジラルディ監督は「一塁ではジョーンズの方が先に位置しているが、2人のどちらかに不測の事態が起こるかもしれないので、我々も準備しなければいけない。健康な一塁手が2人いることは悪い話ではない。つまり、アレックスは3番手の男なんだ」と話している。
テシェイラはここまで怪我なく過ごしているが、手首に故障歴を抱えており、昨年は何度も離脱していた。7月に40歳になるAロッドを含めて、ヤンキースの主力にはベテランや故障歴の多い選手がたくさんいる。
「僕が一塁を守ることで、ジョーは最大限の選択肢を広げることができる。選手には時に休養が必要だ。1シーズンを通じて、ジョーにとっての資産になりたいんだ」
そうコメントしているAロッド。薬物スキャンダルなどでメジャー屈指の“ダークヒーロー”となったが、キャンプ中は優等生的な振る舞いや発言が目立つ。7月には不惑を迎えるものの、人生初の一塁コンバートにも前向きな姿勢を見せている。メジャー通算2939安打、654本塁打という偉大な数字を薬物の力のみで成し遂げたわけではないことを示せるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count