マリナーズの若手有望株に悲劇 船との衝突事故に巻き込まれた右腕が死去
先月13日に母国ベネズエラで事故に遭い、意識不明となっていた20歳のサンチェス
約1か月前にベネズエラで船との衝突事故に巻き込まれていたマリナーズ期待の右腕、ビクトール・サンチェス投手が母国の病院で亡くなったことが分かった。サンチェスの代理人、ラファ・ニーベス氏が明らかにしたとMLB公式サイトが報じている。
20歳のサンチェスは現地時間2月13日(日本時間14日)、母国ベネズエラのカルパノ市内のビーチで泳いでいる際に船との衝突事故に巻き込まれた。頭蓋骨骨折で意識不明となり、市内の病院に緊急搬送。アリゾナ州で行われているマリナーズのマイナーキャンプに合流する直前の悲劇だった。
マリナーズもベネズエラ在住の球団スタッフを病院に派遣。緊急手術を執刀したローランド・コビス医師は手術直後に「(サンチェスは)まだ人生をかけて戦っている」と語っていた。
岩隈が所属するマリナーズで次世代のエースとして期待されていた
サンチェスはベネズエラ最高の若手投手という高い評価を受けていた。16歳の時に契約金250万ドル(約3億円)でマリナーズと契約。昨年の球団のプロスペクト(有望若手)ランクでは11位だった。
昨年はマリナーズ傘下2Aジャクソンで23試合に先発し、7勝6敗、防御率4.19という成績だったことも記事では紹介されている。2013年の1Aクリントン在籍時には、ノーヒットノーランも達成したという。
同じベネズエラ出身の「キング」ことフェリックス・ヘルナンデス投手、岩隈久志投手というリーグ屈指の先発陣を誇るマリナーズでも、サンチェスは次代のエースとしても期待を集めていた。開幕を控えるマリナーズにとって、悲しいニュースとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count