OP戦打率は過去10年でトップ 西武秋山が挑む“ジンクス”の壁

初の3割超え目指す秋山、開幕3連戦で5安打と上々の滑り出し

「昨年から打撃を大きく変えた。結果が出ていなかったら、改造が合っていたのだろうかという迷いも出たと思う」

 昨年は2割5分9厘に終わり、グリップの位置を下げた。長打力が落ちる分、確実性を求めた。成果の一端が数字として示された。

 OP戦中盤からは相手の攻め方に変化が表れた。昨季までは待球タイプの秋山が積極的に初球から振るタイプに転じたことで、相手も初球からフォークなど勝負球を投じるようになった。「待球の打撃もOP戦中に試してみようかと思ったけど、シーズン中は積極的に行きたいので、ならばスタイルを貫こうと思った」。本番仕様にこだわり、準備を重ねた。

 開幕前日。「昨年は初安打まで12打席かかった。早く1本出ないですかね。開幕3連戦で3、4本、出たら自信を持ってやっていける気がします」。オリックスとの開幕3連戦。2打席目で二塁打を放ち、計3戦で5安打と自身の目標を上回った。上々の滑り出しを切った。

 OP戦首位打者のジンクスは存在する。だが吉兆についても記さなければならない。前記した11人は9人が打率3割を経験しているバットマンだ。力がなければOP戦とはいえ、頂点には立てない。秋山は今季、自身初の3割超えを視野に入れている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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