日本ハム斎藤、8点の援護も初勝利逃し反省 「ゲーム壊してしまった」
一時8点リード受けるも勝利投手の権利まであとアウト2つで降板、「申し訳ない気持ち」
日本ハムの斎藤佑樹投手が2日、敵地QVCマリンでのロッテ戦で今季初先発し、一時は8点リードを受けながらも、今季初勝利を逃した。4回1/3を投げ、8安打3奪三振1四球で3失点。4回から崩れ、5回途中76球で降板した。試合後、「3回まではテンポよく投げることができたんですけど、見ての通り4回で崩してしまった。大量得点でリードしてくれたにも関わらず、ゲームを壊してしまいました。申し訳ない気持ちと悔しさが残ります」とコメントした。
3回まで無失点で抑えた右腕に関し、厚澤投手コーチは「ブルペンでは燃えすぎているなあと感じるくらいだった。ただ、初回をゼロに抑えたこと、2回に援護をもらったことで落ち着いたね。まっすぐが相手打者にはスピード表示より速く見えているんじゃないか。とても順調な立ち上がり。このまま波に乗ってほしい」と話していた。
しかし、味方打線の強力援護で8点のリードで迎えた4回裏につかまった。
1死から4番今江にライト前ヒット、5番井口にレフトへの二塁打を浴び、二、三塁に。直後、6番クルーズにレフトへ弾き返され、2失点。2死三塁となった後、8番肘井にも左中間にタイムリー二塁打を許し、この回3失点を喫した。
5回も立ち直れず、1死から角中にレフトへ二塁打を浴びると、今江に内野安打を許して一、三塁に。ここで降板を告げられた。
勝利投手の権利まであとアウト2つ。5点リードの状況でマウンドを降りることになった斎藤はベンチに引き上げる最中に、悔しそうにグラウンドを振り返り、首をかしげていた。
試合はその後、日本ハムが一時同点に追いつかれるも、7回に4点を勝ち越し。救援陣が何とかリードを死守し、12-9で勝利した。両チーム合わせ34安打21得点という乱打戦となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count