田中将大、名投手の“警告”を一蹴 仕上がりに手応え示す
大きな注目を浴びる田中の右肘の状態
「たくさんの意見があって、色々な見方をする人もいることはわかっています。でも、それら全てについて僕は全く気になりません」
右肘靭帯の部分断裂により、昨季終盤に約2か月半のリハビリを経た田中は6日(日本時間7日)のブルージェイズ戦で自身メジャー初となる開幕投手を務めることが決定。オープン戦の成績は1勝2敗、防御率3.07。14回2/3を投げ、13奪三振1四球という成績だった。
その右腕の現状について、マルティネス氏は「彼はためらっている。速球を投げることをためらい、彼は全ての変化球に頼ることになっている。さらに球速もまだ上がっていない」と指摘。事実、3月25日のメッツ戦に登板した際、速球の球速が昨年よりも遅くなっていることに米メディアも注目していた。
だが、実際はフォーシームではなく、シュート気味に変化するツーシームを多投してたことがファストボールの球速低下の要因と見られ、さらに本人はマウンド上でよりリラックスし、投球動作を確認することに注力したことも原因の一つかもしれないと分析したという。田中は「自分がそう(速いボールを投げたいと)思えば、できた」とも語っている。
例年のような大補強を展開しなかったヤンキースの話題は、禁止薬物使用問題による出場停止から復帰したアレックス・ロドリゲス内野手と、エース田中の健康面に集中している。摩天楼のベースボールファンが一挙一動を注視する田中は、マウンド上で周囲の“雑音”を封じ込めるつもりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count