田中将大、自身の右肘に懸念示したマルティネス氏にも敬意払う

もしマルティネス氏と会ったら……「握手をお願いします」

 オープン戦の球速低下は昨年の右肘靭帯部分断裂から生まれる「ためらい」とマルティネス氏は指摘したが、田中は「ツーシームに取り組んでいます。自分のフォームとしても、投げる時により力を抜いて投げるようにしていた。だから、そう見えたのかもしれません」と語ったという。

 開幕前最終登板となった3月31日のツインズ戦で4回1/3分を投げて3失点。メジャーで自身初の開幕投手を務める、4月6日(日本時間7日)ブルージェイズ戦に向けて不安を残したが、「ペドロさんは僕が投げた最後の試合を特に見たのかもしれませんね。あの日、僕のボールは特にシャープではなかった。それまでの試合では変化球に手応えがあったのですが……。でも、僕は本当に心配していません。空振りや打ち損じに仕留めることもできる。本当に自信があります」ともコメントしている。

 田中は自分の右肘に大きな懸念を示したマルティネスに「会ったらどうする?」と質問をされると、「握手をお願いします」と語ったという。

 現時点で健康ではないとまで言い切ったマルティネスだが、田中は偉大な名投手をリスペクトする姿勢を最後まで崩さなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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