田中将大が黒田博樹と同じ“進化”を遂げる？　MLBでの投球スタイル確立へ

メジャー移籍当初の黒田と同じ“進化”へ

　米メディアが指摘する「球速低下」ではなく、「スタイルチェンジ」という表現のほうが正しいのかもしれない。これは、昨年、チームメートだった黒田博樹投手（現広島）がメジャー移籍当初に取り組み、MLBでの成功につなげた“進化”と共通するもの。田中も一目を置く大先輩と同じ道を進もうとしているように見える。

「彼は真剣にツーシームに取り組んでいる。球速の変化も役に立つと思うよ。ファストボールとのスピードの違いは、打者を欺く一つの手段だ。すごくそれに長けている投手もいる。彼らには自然なことで、彼にとっても重要なことだろう。シンカーを使うことについても話したけれど、別にフォーシームを投げないというわけではない。彼はすべての武器をいつ何時でも持っていたいんだ」

　ジョー・ジラルディ監督もこのように話し、ツーシーム主体の投球を続ける田中について信頼を寄せているという。エースの“進化“は、2年連続でプレーオフ進出を逃したヤンキース復活の鍵になるかもしれない。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count