過去にもあった戦力外からの復活劇 982日ぶり勝利の中日・八木に続く者は

今季、戦力外から復活が期待される選手は?

 ホークスでは宮地克彦氏の復活も印象的だった。03年オフ、西武から戦力外通告を受け、テスト入団でダイエー(現ソフトバンク)へ。移籍1年目の04年は93試合に出場し、打率3割1分をマークした。05年は開幕スタメンを奪い、レギュラーに定着すると、プロ16年目で初めてオールスターにも出場。409打数127安打、打率3割1分1厘を記録した。

 昨年は、楽天で福山博之投手が活躍した。福山は2012年にDeNAを戦力外となり、楽天と契約。歌手の北島三郎に似ていることから「サブちゃん」の愛称で親しまれた。140キロ台中盤の直球に魅力があり、楽天の編成はまだ十分に力があると判断。昨年はチーム最多の65試合に登板し、4勝2敗、23ホールド、防御率1.87の活躍でブレークした。

 他にも多くの選手が戦力外から復活し、チームを支えてきた。地獄を見て、再び這い上がってきている。

 今年もオリックスを戦力外となり、DeNAに入団した東野峻投手や、中日戦力外から巨人入りした堂上剛裕外野手、吉川大幾選手も1軍に上がるチャンスはある。当然、八木についてもシーズンを通して活躍することが重要となる。

 返り咲いた選手は一度、1軍で輝いたことがあるか、元々、力がある選手たち。東野、堂上、吉川にも可能性は十分にある。復活への第一歩を踏み出した八木に続く存在となれるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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