米メディア、今季のMLB「金字塔10傑」にイチロー 果たして偉業達成は?

Aロッドは大記録のオンパレード「ペテン師が成功しないなんて、誰が言った?」

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イチローが日米通算3000本安打を達成した際に使用していたスパイク【写真:田口有史】

 5番目はタイガースのクローザー、ジョー・ネイサン投手。メジャー史上で400セーブを達成した投手はわずか5人しかいないが、ネイサンは残り24セーブに迫っていることに言及。今年も強豪の守護神を任される右腕は昨年35セーブをマークしたが、7度の救援失敗に加え、レンジャーズに所属していた13年の防御率1.39から4.81まで悪化。これが大きな懸念材料として、挙げられている。

 6番目はレッドソックスの「ビッグパピ」こと、指名打者のデビッド・オルティス。500本塁打まで残り34本と迫っているとされている。39歳のベテランには簡単な数字ではないが、オルティスはパワーに衰えを見せていない。

 2014年には35本塁打を放っており、これは2007年シーズンと同じ記録だったと特集では指摘。500本塁打を達成できれば、メジャー史上27人目の快挙となる。名打者ルー・ゲーリックの通算493本も超えることになると言及している。

 7番目はエンゼルスのアルバート・プホルス内野手。520本塁打はメジャー史上21位。通算521本で並ぶフランク・トーマス氏ら名手3人、534本のジミー・フォックス氏、536本のミッキー・マントル氏を今季ごぼう抜きする可能性があるとされている。

 特集では、28本放てばマイク・シュミット氏の通算548本に並ぶことにも言及。史上15人目となる通算600本の二塁打までも残り39本で、昨年は37本だったために実現性は高いと見られている。

 8番目はヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手だ。3000本安打まで61本、2000得点まで81点、2000打点まで31点など、達成間際の大記録のオンパレード。ただ、昨年は薬物規定違反で1年間の公式戦出場停止処分を受けた経緯から、特集では「ペテン師が成功しないなんて、誰が言った?」としている。

 9番目はヤンキースの左腕、CC・サバシア投手。通算2500奪三振まで63Kにこぎつけていることが指摘されている。だが、昨年は右膝の故障で手術を受け、シーズンの大半を離脱。48奪三振に終わったために、怪我なく過ごすことが達成の条件と指摘されている。

 イチローは今年1月のマーリンズ入団会見で、メジャー通算3000本安打について「数字はもちろん大切なものです。これがなくては現役を続けていくことはできないと思っています」と語っていた。地元メディアの予想を覆し、今季中に金字塔を打ち立てるのか。名手がどんな大記録を達成するのか、今シーズンに注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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