初黒星の田中将大、4回降板は不名誉な記録に ヤ軍開幕投手では30年ぶり
昨年から直近5試合中4試合で自責4以上、右肘負傷からの完全復活へ不安残す開幕戦に
ヤンキースの田中将大投手が6日(日本時間7日)、本拠地ヤンキースタジアムでのブルージェイズ戦で自身メジャー初の開幕投手を務め、4回を投げて1本塁打を含む5安打5失点(自責4)で敗戦投手となった。
ESPNによると、開幕戦での先発投手の4回降板は、ヤンキースでは1985年のレッドソックス戦で大役を任されたナックルボーラーのフィル・ニークロ以来。ピンストライプの名門では30年ぶりの不名誉記録となってしまったという。
田中は昨年7月8日のインディアンス戦で右肘に痛みを訴え、精密検査で右肘靭帯部分断裂が発覚。保存治療を選び、2か月半の離脱を経て昨季終盤の2試合で先発復帰していた。
インディアンス戦の前の登板となる7月3日のツインズ以降、この日の開幕戦も含む登板5試合のうち、田中は4試合で自責点4以上を記録。ツインズ戦の前までは、1試合で最大3失点までしか喫していなかっただけに、不安が残る開幕戦となった。
この日、田中は1本塁打を含む5安打2四球6奪三振。82球を投げ、ストライクは50球。ストライク率は61%と抜群の制球力を誇る田中としては低い数字だった。0勝1敗で防御率は9・00となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count