田中乱調にヤ軍コーチ、「調整段階」「昔のような投球をそのうち見られる」
地元紙は厳しい視線、「NO.1投手は怯えていたのか?」
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が、6日(日本時間7日)のブルージェイズ戦で自身メジャー初の開幕投手を務めながら4回5失点の乱調に終わり、敗戦投手となった田中将大投手について、ボール先行の組み立てを大量失点の理由に指摘している。一方、ラリー・ロスチャイルド投手コーチは田中の宝刀スプリットの出来を光明に挙げた。地元紙ジャーナルニュースが報じている。
自身メジャー初の開幕投手を務めた田中のピッチングは、辛辣なニューヨークの地元メディアから厳しい視線を浴びている。変化球主体でブルージェイズ打線に掴まったエースに対して、記事では「球速が足りない? 変化球を投げすぎる? 開幕戦でヤンキースのナンバー1ピッチャーは怯えていたのか?」と指摘。投球内容に対する不安を伝えている。
初回には先頭のレイエスに対していきなり変化球を続け、最後はスプリットで空振り三振を奪った。1回2死でのバティスタ、2回の先頭打者・エンカーナシオンをスライダーで空振り三振に仕留めるなど、立ち上がりから変化球を駆使して相手打線を抑えていった。
しかし、多投していた変化球を徐々に見送られるようになり、投球はボール先行で苦しくなっていった。3回につかまり、エンカーナシオンに2ランを浴びるなど5失点。この日は82球を投げてストライクは50球。ストライク率は61%と田中にしては低い数字に終わった。