田中乱調にヤ軍コーチ、「調整段階」「昔のような投球をそのうち見られる」
投手コーチ「タナカに今、ためらいはないと思う」、スプリットに光明見出す
「身体的には、彼は問題ないように思える。私は彼のオープン戦の登板試合の間の様子も注視していた。彼は合間にもキャッチボールをしていた。腕を強化している最中でもある。スプリングキャンプ序盤では調整をじっくり進めたので、今が調整段階であることも理解している。
タナカに今、ためらいはないと思う。これは予想していた結末でもなければ、求めていたものでもないが、状況を精査しなければいけない。彼は腕の強化を進めているところで、それを続けていく」
大量失点は、昨年7月に負った右肘靭帯部分断裂の再発防止のためにスプリングキャンプでスロー調整を続けたことも少なからず影響していると指摘した。
まだエースは完成系ではないと主張する一方で、ロスチャイルド投手コーチは「今日はポジティブな部分もあった。スプリットだ。本当に良かったし、誰もがそう思っているはず。健康でいる限り、昔のようなピッチングをそのうち見ることができると思う」とも力説している。
田中はこの日、4回の3Kを含め、計6三振を奪った。1回の先頭レイエスや、4回1死一塁でのトラビスからの三振など、鋭く落ちるスプリットで空振りを奪う場面もあった。完全復活へ向け、ロスチャイルド投手コーチは伝家の宝刀スプリットに光明を見出していた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count