男気あふれる41歳の恩返し 中日・小笠原が見せる“サムライ”の生き様

指揮官のために忠義を尽くす姿勢

「谷繁監督を胴上げするために来た」

 入団会見での宣言だ。その後も事あるごとに「谷繁監督の力になりたい」と繰り返してきた。契約を決め、救いの手を差し伸べてくれたのがGMだったとしても、ユニホームを着れば現場の指揮官のためにに忠義を尽くす。代名詞のフルスイングとともに、“サムライ”と称される男らしい生き方だった。

 35年ぶりの開幕3連敗スタートと窮地に立たされていた谷繁監督に、自らの劇打で就任後初の6連勝、単独首位をプレゼント。お立ち台では「うれしいことですが、まだ始まったばかりで先は長い。少しでも結果が出るように頑張っていきたいと思います」と兜の緒を締めた。

 男気あふれる41歳の恩返しの物語は、まだ序盤だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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