ヤンキースGM、田中将大への手術提言に反論 右肘靭帯の回復を明かす

球速低下の指摘も一蹴、ファストボールの球速は昨年と0・5マイル違うだけ

 肘靭帯部分の傷は自然治癒しないと言われている。田中は昨年7月の精密検査で靭帯の部分断裂が発覚時に、PRPと呼ばれる治療法を受けた。自らの血液から抽出した多血小板血漿を患部に注射するもので、美容やアンチエイジングの分野でも取り入れられている再生療法だ。

 ヤンキースのチームドクターに加え、スポーツ医学の権威ら複数の医師の診断により、手術ではなく、保存治療を選んだ田中は昨年7月14日にこの注射を実施。靭帯部分の傷が着実に回復しているとするなら、これまでの治療法が効果を挙げていることになる。

 また、キャッシュマンGMは田中の開幕戦と昨年の球速に変わりはないと指摘。田中のファストボールの球速は昨季との比較で時速0・5マイル(0・8キロ)の違いしかなかったと指摘している。

「重要なことは彼が活躍することだ」

 キャッシュマンGMはそうコメント。田中に対する健康面と球速の低下を不安視する声を一蹴している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY