車上生活で話題、MLB有望株左腕がメジャー初勝利 ヤンキース相手に好投
ブ軍21歳ノリスがメジャー通算208勝のサバシアに投げ勝つ
ブルージェイズの若手左腕、ダニエル・ノリス投手が9日(日本時間10日)のヤンキース戦でメジャー初勝利を挙げた。メジャー通算208勝のCC・サバシアと投げ合い、5回2/3を6安打3失点(自責2)と好投。メジャーリーガーながら車上生活を送っていることで話題の男が、大きな一歩を踏み出した。
ノリスは2回に4点のリードをもらうと、150キロの直球と多彩な変化球を駆使し、4回までは無失点の好投。5回に1点を失い、6回には1年間の出場停止から明けたAロッドに今季1号ソロ、さらにテシェイラにもソロを浴びるなどして降板したが、救援陣がリードを守って記念すべきメジャー初勝利を掴んだ。
「本当に全然、高揚感はなかった。いつもの先発と同じような、ノーマルな不安しかなかったよ」
大仕事をやってのけた21歳は試合後、このように話したという。ワイルドなライフスタイルを持つ左腕にとって、敵地ヤンキースタジアムでのサバシアとの投げ合いは、それほど特別なことではなかったのかもしれない。
ノリスは車上生活を送るメジャーリーガーとして、米国でも話題となっている。以前に取り上げられた米アウトドア系情報サイト「グラインドTV」によると、高校卒業後の2011年にドラフト2巡目でブルージェイズに入団したが「契約した時にフォルフクワーゲンのバンを買うことを決めていた」と、フォルクスワーゲンの1978年型「ウエストファリア・マイクロバス」を購入。筋金入りのアウトドア派だった父親の影響もあり、「シャギー」と名付けたバンを“自宅兼愛車“としてきた。