六大学野球に新たな歴史は刻まれるのか 歴代最多安打に挑む明大・高山

壁を超えて、歴史のトップに名を刻むことは出来るのか

 チームは昨年秋の覇者であり、自身は今年が最終学年。攻撃のキーマンとして他の5大学からのマークは一層、厳しくなる。場合によっては歩かされることもあるだろう。少ない打席の中でも集中力を高め、着実に打ち続けていくことが鍵になる。

 そして、もう一つは目に見えない敵だ。開幕前から大学野球の雑誌の表紙を飾るなど、メディアからの期待はシーズンごとに増している。さらに通算打率で上を行く立大のヒットメーカー・大城滉二も94安打から追い上げる。誰も経験したことのないプレッシャーと向き合い、高山自身の打撃を貫くことも肝心だ。

「今までは前半だけ調子のいいシーズンが多かった。悪い時に悪いなりのバッティングができるようにならないといけない」

 周囲が過熱する中、高山は冷静に課題を分析している。結成90周年を迎えた東京六大学野球の節目の2015年に、歴史のトップにその名を刻むことはできるだろうか。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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