田中将大に手術は必要? “経験者”のカ軍エースは「受けるべきではない」

「多くの人は、トミー・ジョン手術の手順やリハビリの大変さを理解していない」

 ウェインライトはメジャーで6年間活躍し、2010年シーズン終了後に手術を受けた。本人は「最終的には手術を行った。木を切り倒すときに、同じ場所を(斧などで)打ち続ければ、倒れるものだ」としており、自然治癒しないとされる靭帯がさらに傷ついていくことは避けられないという。

 ただ、ウェインライトは手術後も完全に復活し、2013年に19勝(9敗)、昨年は20勝(9敗)を挙げている。防御率も2.94、2.38と抜群の安定感を誇る。

「もし無事にカムバックする大きなチャンスがあるのなら、手術を受けるべきではない。多くの人は、トミー・ジョン手術の手順やリハビリの大変さを理解していない。手術を受けるべきだという理由が、高い成功率が確認されていることだとしても、健康な状態でカムバックできない選手がわずかにいるんだ」

 ウェインライトはそうコメントしている。

 周囲の雑音を封じられるのは、田中の投球だけ。ウェインライトのような圧倒的な実績を残せば、開幕戦の1試合だけで大批判を繰り広げるNYメディアを黙らせることが出来るはずだ。今季2試合目の登板は12日午後8時5分(日本時間13日午前9時5分)開始の宿敵レッドソックス戦。エースの逆襲は始まるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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