やはり「ライアンの呪い」? ダルビッシュに続き、レ軍先発の軸が離脱

昨年は記録的な数の故障者続出に苦しみ、今季も早くも“野戦病院”に

 1回で降板したエース左腕は、少なくとも2か月間は離脱する。アンドラスは「ダルビッシュがいなくなった後、僕たちは全てを彼に託していた。彼がキーマンだったんだ。でも、僕たちは前に進むしかない。勝利を目指すことを諦めることはできない。誰が試合に出ようと、自分たちの仕事をすることだけを考える。去年のことを考える暇はない」と悲壮な決意を明かしている。

 ダルビッシュは今季絶望となった。2011年に14勝、12年に18勝を挙げている左腕のマット・ハリソン投手は、持病の腰痛でここ2年間の先発は計6試合のみ。昨年、下背の手術を受け、今季も60日間DLで開幕を迎えた。

 さらに、ホランドも離脱したことで、万全なら合計50勝を計算できる先発の三本柱が不在となった。昨季、開幕直後に活躍した有望株の左腕マーティン・ペレス投手もトミー・ジョン手術によるリハビリ中だ。

 昨年、ア・リーグ西地区最下位に低迷したレンジャーズは、先発投手を中心に記録的な数の故障者を出した。野手を含め、1年間で40人がマウンドに上るという異常事態に。選手のDL入りの回数はメジャートップの33回で、2位ロッキーズの30回を凌いだ。ロン・ワシントン前監督も私生活の問題でシーズン終盤に退任するなどトラブルだらけだったが、負の連鎖は今季も続いている。

 故障者が出ているのは先発投手だけではない。カブスからフリーエージェントで加入した藤川球児投手も、右足付け根の張りで15日DL入り。リーグ屈指のプロスペクトと期待されたジュリクソン・プロファー内野手は肩の手術を受け、2年連続で欠場が確定した。秋信守外野手も腰痛で離脱中。ライアン・ルア外野手は右足首のねんざで15日DLに入った。

 開幕直後に“野戦病院”と化しているレンジャーズで再び囁かれるのは、かつての大投手の呪いだ。

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