やはり「ライアンの呪い」? ダルビッシュに続き、レ軍先発の軸が離脱
ファンやメディアが囁く「ノーラン・ライアンの呪い」
ダラス・モーニング・ニュースでは、ダルビッシュの右肘靭帯損傷が発覚直後の3月7日に「国内の反応。ノーラン・ライアンの呪いを恨め。レンジャーズは最下位に終わる」という見出しで全米の反応を特集していた。
ノーラン・ライアンは、通算324勝を挙げ、ノーヒットノーランを史上最多の7度も達成している名投手。通算5714奪三振もメジャー歴代最多の金字塔で、殿堂入りも果たしている。
ライアン氏は、現役時代を締めくくったレンジャーズの球団社長に2008年に就任後、CEO(最高経営責任者)として球団経営に尽力していたが、2013年10月31日に辞任。だが、辞任というのは形だけで、実際は球団から放逐されたとの見方が、地元メディアのみならず、ファンの間でも共通認識となっている。
ライアン氏の退団後にレンジャーズが故障者続出に見舞われていることから、ファンや地元メディアは「呪い」として疑っている。ダルビッシュの故障発覚時には「ライアンの呪い」に関する報道が相次ぎ、今度はホランドまで故障に倒れた。
嘘か真か。2004年のワールドシリーズ制覇までレッドソックスが苦しみ抜いた「バンビーノ(ベーブ・ルース)の呪い」、106年も世界一に立つことができないカブスの「ヤギの呪い」に続く、強烈な“呪縛”の存在が現実味を帯びるほど、レンジャーズの故障の螺旋は先が見えない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count