理想はジーター&カノー? 西武・栗山が描く新たな2番像とは
クリーンアップの破壊力は12球団随一 西武打線を“リンク”させるキーマンは?
西武のクリーンアップの破壊力は12球団随一だ。13年打点王の3番浅村、本塁打王5度の4番中村、昨季来日1年目で中村とともにホームランキングに輝いた5番メヒアが形成する。だが、この中軸を“リンク”させる2番栗山こそが西武打線のキーだ。
田辺監督は「栗山を2番に置くということは攻撃的に行くということ。バントは簡単にはしない」と意図を説明する。昨季は渡辺が最も多い72試合で2番に座った。野球を知る熟練工のベテランは同位置で31犠打をマークし、確実に中軸へと“リンク”させていた。一方で打率2割5分9厘、0本塁打、17打点と打線を線と考えれば2番で1度、細くなってしまっていた。
だが栗山は昨季までのチームの2番像を壊そうとしている。
プロ13年の通算打率は2割9分2厘で、注目すべき同出塁率は3割8分。この数字は現役選手の中で打率1位となる3割1分4厘の内川(ソフトバンク)の出塁率3割6分を超え、同2位の3割1分1厘を誇る小笠原(中日)の出塁率3割9分5厘に匹敵する。選球眼が並外れて高いのだ。