「判定は正しい。イチローの勝ち」 「忍者」生還に相手捕手は完敗認める
「私は彼にタッチできなかった。私の見る限り、彼の勝ちだ」
このクロスプレーについて、試合後、メッツの捕手ダーノーは「彼ら(の判定)は正しい判断を下したと言わざるをえない。私は彼にタッチできなかった。最初の時に私が彼をタッチしたかどうかを審判団はレビューしているのだと思った。私が見る限り、彼の勝ちだ。最初の判定は1度目に私が彼にタッチしたことに対してものだ。球審は最初のプレーにアウトと判定していた」と潔く認めた。イチローのスーパープレーの前に“被害者”となった形だ。
また、チャレンジに成功したマーリンズのマイク・レドモンド監督は「審判は捕手がタッチしたかどうか本当にチェックしたかったんだと思う。だが、明らかに彼(捕手)は2回目に、もう1度タッチしようとしていた。自分には明確だった。彼は1度目をタッチしていなかったんだ」と語った。
イチローはヤンキース時代の2012年10月8日、オリオールズとのア・リーグ地区リーグ第2戦でも同じようなプレーを見せている。地元メディアは「忍者」と絶賛したスーパープレーを41歳のレジェンドは再現させた。
この試合ではジャンカルロ・スタントン外野手が初回に2ランホームランを放ち、通算155本で球団史上最多本塁打記録を更新するメモリアル弾となったが、イチローの衝撃の本塁生還は大きな話題となっている。41歳のハッスルプレーで同点に追いついたマーリンズだったが、救援陣が勝ち越しを許して5-7で敗れた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count