イチローが呼んだ“5分44秒チャレンジ” 審判は「忍者」生還に何思った?
「観客のみなさんは自分の判定を叫ぶのに十分な時間があったのでは」
セダーストロム氏はイチローのスーパープレーが呼んだ5分44秒の中断について「スタンドの観客のみなさんは自分の判定を叫ぶのに十分な時間があったんじゃないですか」とし、ファンは長い遅延を楽しんでいたように見えたとも語ったという。
ベンチで長らく判定の瞬間を待ったイチローはセーフの判定を耳にすると、わずかに笑みを浮かべ、モース、オズナらとタッチした。イチローはヤンキース時代の2012年プレーオフでも同じようなプレーを見せ、当時はチャレンジ制度がなかったものの、セーフと判定されていた。地元メディアから「忍者」と絶賛されたプレーを再現した形となった。
MLB公式サイトによると、この日、一度はアウトの判定を勝ち取っていたはずのダーノーは「彼ら(の判定)は正しい判断を下したと言わざるをえない。私は彼(イチロー)にタッチできなかった。最初の時に私が彼をタッチしたかどうかを審判団はレビューしているのだと思った。私が見る限り、彼の勝ちだ」と潔く認めている。これにより、リプレーの正当性も証明される形となった。
イチローの奮闘空しく、試合は5-7でマーリンズが敗れたが、41歳はスーパープレーで5分44秒の空白を大いに盛り上げた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count