イチローがNY紙に語った“本音” ヤ軍からの移籍は「すごく高い確率だった」
「いつ、どこで自分が試合に入るかわからない経験をしてきたから、準備できた」
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督の采配は、地元メディアやファンからも疑問の声が上がるほど、時に不可解だった。それは、イチローの起用法に限ったものではなかった。ただ、ヤンキースでの経験があったからこそ、完璧主義者のイチローは途中出場でも集中力を高め、理想的な形で打席を迎えることができるという。
「アトランタ(ブレーブス戦)では僕がピンチヒッターとして打席に立つかもしれない機会が4回に訪れた。早いけれど、僕はすでに試合に入る準備はできていた。いつ、どこで自分が試合に入るかわからないという経験を過去にしてきたから。そして、自分が準備しなければいけない状況に身を置いた経験をしたからこそ、準備できた」
久しぶりに戻ってきたニューヨークで今季初の三塁打に加え、異例の長さである5分44秒のビデオ判定を呼ぶ本塁突入というスーパープレーで輝きを放ったイチロー。新天地でさらなる飛躍が期待される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count