田中将大の2勝目に辛辣NYメディアも一転、絶賛の嵐 「おかえり、タナカ」
「タナカ・タイムは今夜、失望させなかった」
寸評ではこのように投球を振り返り、昨年7月の故障離脱以来、最高のピッチングだったとしている。
また、7回85球という球数の少なさに加え、8奪三振中4三振が見送りだったデータを紹介。3度のサイ・ヤング賞受賞を誇るかつての名投手で、現在解説者のペドロ・マルティネス氏も指摘するなど全米で大きな話題となっている田中の球速低下について触れ「球速ファンのあなたに。彼のファストボールで何回か最速93マイル(約149キロ)を記録した」ともレポートしている。
MLB公式サイトも「マサヒロ・タナカが昨季の圧倒的な姿の奪還へ大きく前進した」とレポート。初回に先頭のデヘススにヒットを打たれた後、15打席連続凡退に仕留めた圧巻のピッチングについても特筆している。また、地元紙ジャーナルニュースは見出しで「ヤンキースの一方的な勝利でタナカが再び支配する」と報じた。
開幕2試合は1勝1敗ながらピンチで粘り切れず、防御率は7.00に沈んでいた。スプリットの制球に苦しみ、球速の低下が全米の話題になるほどだったが、この日のピッチングで防御率は3.94と一気に改善した。
「タナカ・タイムは今夜、失望させなかった」
ヤンキースの公式ツイッターでは、このように田中の好投に喜びのメッセージを出している。懸念材料を報じられることの多かった名門のエースにとっては、周囲の疑問の声をはねのける会心のピッチングだった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count