田中将大の完全復活へ、手応え示すヤ軍首脳「正しい方向へ本当にいい一歩」
「自分が最高のピッチングができる、と理解したことが大事。人生でも成功することが必要」
6日の今季開幕戦ブルージェイズ戦では変化球の割合が多く、フォーシーム(直球)は全82球中6球しかなかった。その結果、4回5失点(自責4)で敗戦投手に。勝利投手となった12日のレッドソックス戦ではファストボールの割合が増えたが、スプリットの制球難もあり、5回4失点(自責3)とスッキリしない内容だった。しかし、この日はファストボール、変化球のいずれも抜群のコントロールを見せていた。
記事によると、指揮官はこの日の快投が今後の最高のピッチングを引き出すと見ているようだ。
「彼にとって、自分にはこういうボールがある、自分が最高のピッチングができる、と理解したことが大事なことだと思う。それがまさに彼が今夜やったことだ。人生でも成功することが必要で、さもなければ、フラストレーションが募るもの。別に(自信喪失を)感じたわけではない。彼の自信は常に素晴らしい。彼は自分にとって、いつも変わらない人間だが、我々は成功したいと思っているんだ」
ジラルディ監督はそうコメントしている。
ヤンキースは5勝6敗でア・リーグ東地区最下位ながら、首位レッドソックスも7勝4敗と大きな差はない。シーズンは開幕したばかり。混戦のディビジョンを勝ち抜き、3年ぶりのプレーオフ進出を果たすためにも、エース田中の更なる快投が必要不可欠となってくる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count